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新たに誕生した「奄美群島国立公園」にも指定!与論島で青い海を満喫

2017.07 14

「奄美群島国立公園」にも指定、与論島の海域景観


鹿児島県は奄美群島の最南端にある絶景の島、与論島。ここは、美しい自然そして透明度抜群の海を満喫できるマリンアクティビティの宝庫と言われています。与論島の海は、なぜそれほどまでに魅力的なのでしょうか。まずは、その豊かな自然をご紹介しましょう。

 

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与論島の傑出した自然の豊かさは、2017年3月7日に誕生したばかりの「奄美群島国立公園」に指定されたことからも窺い知ることができます。島の面積は20平方キロメートル、周囲をリーフで囲まれています。

 

奄美群島国立公園のサンゴ礁は、そのほとんどが島をふちどる「裾礁」ですが、与論島では「堡礁」が確認できます。つまり、島とサンゴ礁の間にリーフラグーン(礁湖とも呼ばれ、サンゴ礁によって取り囲まれた水域)が存在するのです。島の北部から南東部にかけて広がるラグーンは沖合約1キロメートルの範囲におよび、その海域景観の美しさには息をのむほど。746ヘクタールの与論島礁湖が、国立公園「海域公園地区」に指定されています。

 

島の東側にある百合ヶ浜は、サンゴの死骸が堆積した幻の白い砂浜。春から夏にかけて、沖合1.5キロメートルの場所が大潮の干潮の時間帯にだけその姿を現します。

 

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ウミガメから奇岩まで、冒険心をくすぐるダイビングポイント


このような貴重な海は、もちろん魅力的なダイビングスポットとなっています。

 

与論島における海中の透明度は25~30メートル。世界でも屈指の水の美しさは、島全体を囲むサンゴ礁と、島から流出する河川がないという地形条件が生み出しました。サンゴや色とりどりの魚たちはもちろん、ウミガメや海中宮殿、沈船から奇岩まで、海中冒険の要素がたっぷり。

 

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観察できる水中生物は、クマノミ各種やチョウチョウウオ各種のほか、磯マグロなどの大型回遊魚に出会える場所も。12月~3月の間の近海には、クジラ類やイルカ類も現れます。

 

ウミガメポイントは「ホヌホヌ」と呼ばれています。これはハワイの言葉でアオウミガメを「ホヌ」と呼ぶことから。その名のとおり、5~10匹ほどのアオウミガメに会うことができるダイビングポイントです。

 

茶花港海中宮殿は、奄美群島日本復帰50周年等を記念して2003年に完成したもの。ギリシャ神殿のような建物と柱のオブジェで、なんと水中結婚式が行われることもあるとのこと。オブジェには新しくサンゴも着き始め、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

 

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ダイビングCカードの取得者には、ベテランガイドが海洋状況とリクエストに応じて水中を案内するツアーがおすすめ。初めて海でダイビングする人や初心者にも、体験ダイビングツアーやCカード取得コースが用意されています。

  

ダイビング以外にも盛りだくさん!与論島マリンアクティビティ


与論島では、ダイビングだけでなく、さまざまなマリンアクティビティを楽しむことができます。

 

百合ヶ浜を渡るグラスボートでは、船の上からサンゴ礁の海の中をのぞき見。ダイビング経験のない人とも一緒に楽しめます。

 

シーカヌーは、ゆったり気分で漕ぐため、ダイビングとはまた違った醍醐味を味わえます。シーカヤックでカニやヤドカリの生息する皆田パナリ(無人島)へ渡って探検するツアーも。

 

そのほかにも、サバニという形の舟を漕いで速さを競う「ハーレー競争」やウィンドサーフィン、ルアーフィッシングから優雅なクルーズまで、さまざまな体験ができます。

 

自然が育む美しい景観と豊かな生きものの楽園を体感してみてはいかがでしょうか。

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