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宮古島の人気インストラクターに聞きました!宮古島ダイビングのオススメの季節と魅力、教えます!

2017.03 29

地形で人気の高い宮古島でのダイビング。その中でも人気のエリアが「下地島」です。

下地島エリアは春に近づくと東寄りの風が吹き、太陽の出る機会も増え、とっても良い季節を迎えます。
この時期の水温は22度前後とまだ低めですが、混み合う事も少なく、太陽が出るとぽかぽか気持ちの良い陽気となります。運が良いと、マンタやクジラを見かける事さえできる事がある季節です。
 
そんな「春先」の宮古島ダイビングの魅力をお教えします!
 
1度は潜ってほしい!宮古島のおすすめダイビングスポットはここ!


 

魔王の宮殿
やっぱりリクエストの多い魔王の宮殿。
秋から春にかけ、潜れる頻度が高くなりますが、秋から冬にかけてはまだまだ混み合う事も多々あります。
春に近づいた時期に太陽の差し込む魔王の宮殿をぜひ潜って頂きたい。時間を忘れうっとり見上げるも良し、いろんな角度から写真を撮るも良し。混み合わないこの時期だけの楽しみ方ができます。
 
魔王の宮殿は、奥行きの深い洞窟となっており、いろんな所から差し込む光が見られ、見る角度によっても様々な光を楽しめます。どこからどんな見え方をするのか探してみるのも楽しいですよ。
春先はウミウシも多い季節、洞窟から出た後は、浅瀬に戻り、じっくりウミウシ探しも楽しいですよ。

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通り池
こちらも人気ポイントの1つ。
他のポイントに比べ、ボートを係留しづらい場所にある事と、ある程度中性浮力やエアー持ち、耳抜きがスムーズに出来ないとご案内出来ないポイントとなります。

 
その為、やはり混み合う時期にはなかなか行けるチャンスが少なくなります。春時期では混み合う事も少なく、お客様のレベルが揃う事も多々ありますので、比較的行き易い時期だと感じております。
 
通り池独特のグリーンに染まった水中を泳いでいると、とても幻想的でまた別世界にきてしまったかの様な感覚になれます。池に浮上してみると観光に来られた方々との触れ合いもあり、こちらもまた通り池の魅力とも言えます。

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一の瀬ホール
一の瀬ホールは、知名度はまだそんなにありませんが、宮古島のダイビングポイントの中でもスケールの大きなポイントです。

 
東寄りの風が吹く季節になるとポイント上も穏やかな日が増え、行き易くなります。
現地インストラクターの中では人気のポイントです。深場の方のホールでは天井に大きく空いた穴から柱の様な光が差し込み、スケールの大きさに圧倒されます。
 
水深10m前後の出口の方では、レーザー光線の様な光がギラギラ差し込み、また違った動きのある光に目を奪われます。
ホール自体が深場から浅瀬まで続いておりますので、1ダイブの最後の最後までホール内で光を楽しむ事の出来る贅沢なポイントです。
 
ホール内はその年によって異なりますが、、暗闇を埋め尽くすくらいのキンメモドキが群がる事があります。ライトの光でキラキラを光るキンメモドキに包まれると、これまた幻想的な光景が見られますよ。

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現地インストラクターもびっくり!宮古島ダイビングでこんなの見れちゃいました!


 

通り池の緑の洞窟
通り池に潜ると、淡水も混ざり合い、水の色が緑がかってみえます。
これが通り池独特の色合いで楽しみの一つですが、以前池に浮上しのんびりと水面で過ごしている時、水面からわずかに見える洞窟の入り口らしきものを見つけました。
 
軽くくぐって入ってみると、青の洞窟の様に水底から光の湧き出る場所を見つけました。
まさに緑の洞窟の様な。暗闇の中、水底から明るい緑色の光に照らされている様に明るく光る水面をとっても綺麗で不思議な感覚になれます。
何年も宮古島でダイビングしていまいたが、この空間は、今まで味わったことのない不思議な光景でした。

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ニシキテグリのたまご
5月後半位からニシキテグリの産卵の時期を迎えます。
毎年この時期になると見に行くのですが、日没と言う時間に抱卵放精をするので、薄暗い中での観察です。

 
ライトで照らし過ぎてしまうと産卵をやめてしまう事もあり、細かなところまで観察しづらいのですが、抱卵放精のタイミングで写真を撮って見ると、びっくりたまごもちゃんと写っていました。
 
その事に気づき、その後は肉眼でも注意して観察しているとたまごらしきものを確認できます。
地形で人気の宮古島ですが、こうした魚たちの生きる営みに注目して潜ってみるのも楽しいものです。
 
宮古島で通年ニシキテグリが住み着いているのはビーチポイントになりますので、ボートダイビングで地形を楽しんで後に夕暮れを狙って潜ってみるのもいいですよ。

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宮古島の地形ポイントはその日の天気・潜る時間帯・季節によって見え方が変わってきます。
下地島のポイントを潜ってみたいと思っている方はぜひ春先に。ゴールデンウィークを境に徐々に南風が吹き始め、下地島エリアに来れる機会が減ってきます。
宮古島の「春先」は、のんびり潜れる良い季節だと思います。
 
 
記事・画像提供:エミナマリン 代表:松浦正典さん

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