知っておくべきダイビングのマナーと準備とは?
はじめに
さて、今回は初心者ダイバーの皆さんのために、ダイビングのマナーと準備について見ていきましょう。私たちが陸の上で生活するときにも様々なマナーがあるように、海の中でもマナーが存在します。
特に初心者の方だと、緊張していたりはしゃいでいたりして周りが見えなくなってしまいがちです。また、マナー違反をする気はなくても、あなたが普通だと思っている振る舞いが、周囲の人や環境に迷惑をかけているかもしれません。
これから初めてダイビングをするよ、という方は必読です!
ダイビングで必要な準備は?
ダイビングのマナーの前に、まずは予め準備をすべきものについて説明します。初心者の方ですと、恐らく体験ダイビングからスタートすることになるので、ダイビング器材は現地のダイビングショップでレンタルしてもらいましょう。
・水着 まず必要になるのが水着です。ダイビングをするときはウェットスーツを着用しますが、その下には水着を着用します。男性の方なら海パン、女性の方ならワンピースタイプやビキニなど何でも可ですが、その水着の上にウエットスーツを着ることを意識して、かさばらない水着を選びましょう。
・タオル ダイビングの後に使うタオルです。バスタオルとハンドタオルは1枚ずつ持っておくとよいでしょう。セームタオルはかさばらないので便利です。
・サンダル ビーチサンダルまたはクロックスのように歩きやすいものを選びましょう。
・ラッシュガード 海から上がったときにラッシュガードがあれば、日焼け防止になります。ウェットスーツをずっと着用しているのは動きづらいため、陸にいるときは上半身だけ脱ぐというシーンがあります。紫外線をカットしてくれるラッシュガードを着ておけば日焼けも安心ですね。
・Cカードとログブック 全くの初心者ではない場合、ログブックやCカードを持っていると思います。この2つは忘れないようにしましょう。
初心者の方のためにお話しすると、Cカードとはダイビングをするにあたって必要な知識や技能が身についているということを証明する認定証、ログブックは自分のダイビング経験の証明になる履歴書・日記帳のようなものです。
・ウォータープルーフバッグ ダイビングに必要な荷物を入れる小さい防水バッグです。
・酔い止め 乗り物酔いしやすい方は、飲んでおくと不安が1つ解消されるでしょう。気持ちの優れないままダイビングをするほど辛いものはないかもしれません。
ダイビングの3つのマナー
さて、続いてはダイビングのマナーを見ていきましょう。初めてのダイビングでは、最低でも以下の3つのポイントに気を付けましょう。
1.ゴミは必ず持ち帰る ダイビングの人気スポットでは、一部のマナーの悪いダイバーがゴミを残して帰り、海を汚すことが問題になっています。ポイ捨てはゴミが散らかって見た目に悪いだけでなく、そこに住む生き物が誤って飲み込んでしまう事故につながります。
迷惑行為が続けば、その地域ではダイビングが禁止されてしまうかもしれません。初心者のみなさんも美しい海を保つために、一人のダイバーとして責任ある行動を心がけましょう。
2.何かあったらインストラクターへ 初心者の方ですと、器材の扱いに慣れていなくて分からないこともたくさんあると思います。むやみに自分だけで解決しようとして、後に重大な事故につながってしまってからでは遅いので、困ったときはすぐにインストラクターに助けを求めましょう。また、初めてのダイビングで盛り上がりすぎてしまって、インストラクターの指示が届かない、ということのないように気を付けましょう。
3.水中での振る舞いについて 特にカメラを持っている海に入る人は、他のダイバーに配慮しながら写真をとりましょう。カメラに夢中になっていると気付きにくいかもしれませんが、一箇所を独り占めせずに譲り合ってダイビングをしましょう。
また、フィンの扱いに慣れていないと、直接珊瑚を傷つけてしまったり、水中で砂を巻き上げてしまった結果、砂の中に住んでいた生き物に迷惑をかけたり、珊瑚に砂をかけて酸欠状態にしてしまったりすることがありますので、注意が必要です。
水底に沈んでいる岩を持ち上げてみると、見えなかったカニやエビを見ることが出来ます。しかし、岩をひっくり返した場合は、必ず元に戻してから帰りましょう。あなたがひっくり返した岩にも、生き物たちは住み着いているのです。
水中の魚には、手を触れないでください。魚は普段水温が10~20℃ほどの環境で暮らしており、体温が36℃もある人間は魚にとって実は高温な存在です。もし私たちが60℃の物体を体に押しつけられたら...とんでもないですよね。魚にヤケドを負わせないように、きちんとした知識を持っておきましょう。
さいごに
今回取り上げたマナーは、どれも「当たり前」のことです。言われなくても分かってる、という方がほとんどだということは承知していますが、マナーは頭で理解できていても実際に行動できていなければ意味がありません。
ですから、今回は改めて紹介を致しました。ダイバー皆で、他のダイバーや自然にできるだけ迷惑のかけないダイビングを楽しみましょう!