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急なトラブルでも慌てない。ダイビング中に起こり得るトラブル&ハプニング

2017.03 08

トラブルの対処法を知ろう


ダイバーにとって潜水技術も大切ですが、何よりも大切なのはトラブルやハプニングの対処法を身につけておくことではないでしょうか。

 

陸上で発生したトラブルやハプニングは慌てていても周りの人に知らせることができます。しかし、海の中だと大声で叫ぶこともできません。海中は密室状態のため、ちょっとしたトラブルでもパニックを起こしてしまう人は意外と多いのです。

 

そんな時でも落ち着いて行動できるよう、日頃からトラブルやハプニングへの対処法を身につけておく必要があります。パニックを起こすと一緒に潜っているバディを危険な目に合わせてしまうこともあるため「自分だけは大丈夫」というような考えは大変危険です。

今回はダイビング中に発生しやすいトラブルやハプニングを揚げて、その対処法も考えていきましょう。

 

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マスクが曇った!


海中でマスクが曇ってしまうと視界が悪くストレスを感じるでしょう。ストレスどころか危険度も上昇します。

 

買ったばかりのマスクはシリコンが塗ってあるためそのまま使うと海中では前が見えないくらいに曇ってしまうことも。使う前に中性洗剤でよく洗っておきましょう。そして、海に潜る前に曇り止めを塗っておくのがおすすめ。

 

それでも海中でマスクが曇ってしまった場合、マスクの上方から少し海水を入れて中をゆすぐように頭を動かします。これでも曇りが取れない場合は海藻でレンズを拭いてみましょう。

 

マスクが外れた!


ダイビング中に多いのが、他のダイバーの足が当たってマスクがずれたり水が入ったりするトラブル。マスクに水が入った時は鼻から息を吐き、マスクに入った水を出します。

 

また、マスクが外れてしまった時は口で呼吸しながらマスクを元通りに装着します。この時、マスクが流されてしまわないようにストラップを手に引っかけておくようにしましょう。マスクを顔に当てたらすぐに頭にストラップをかけ、マスクを押さえながら鼻から息を吐き、水面方向を見上げます。

 

水面移動の時に水を飲んだ!


水面移動をする時に水を飲んでしまい、咳き込んでパニックに陥ることがあります。

 

そんな時は落ち着いてBCDにエアーを入れて浮力を確保しましょう。浮力が確保されてから、水から顔が出せば落ち着くケースがほとんどです。バディが咳き込んでパニックになっている時はできるだけ後ろからサポートするのがベター。前から近づくとしがみつかれて2人ともパニックになると一大事です。

 

このようなトラブルを起こさないためにもエントリーする時からレギュレータをくわえておく癖をつけておくといいですね。

 

足がつった!


陸上で足がつってもたいしたことはありませんが、海中で足がつるとパニックを起こす可能性があります。陸上なら簡単に筋肉を伸ばすことが可能ですが、海中で筋肉を伸ばすのにはコツが必要です。

 

まずはBCDにエアーを入れて浮力を確保。浮力が足りなければウエイトベルトを外します。そして、硬直した筋肉を何回かに分けてじわじわと伸ばしていきます。

 

ふくらはぎがつった場合、手でフィン先を持って手前に引くようにして伸ばします。太ももの前がつった場合は膝を曲げて太ももの前を伸ばしましょう。太ももの後ろがつった場合は手でフィン先を持って手前に引くように、さらに反対の手で膝を押すようにすると延びやすくなります。

 

ダイビングで大切なのは自分のトラブルは自分で解決することです。そのため、小さな異変でも察知したらその時に対処しておく必要があります。トラブルやハプニングが発生しても対処法を知っていれば落ち着いていられるため、潜る前に対処法を確認する癖をつけておきたいですね。

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