海の中でトラブル!こんなときはどうしたらいい?
ダイビングのトラブルあれこれ
ダイビングは楽しいものですが、器材が多いだけにそれに伴うトラブルが多く発生します。器材の対処法を中心に、起こり得る状況を学んでトラブルに備えましょう。
マスクが曇った
曇ってしまったら、景色が見えないばかりかストレスになり、しまいにはパニックを起こす可能性もあります。たとえ陸上であっても、視界が遮られれば危険です。
水中で曇ったときは、マスクを少しだけ浮かせてほんの少し海水を入れ、洗うように動かすと、曇りが解消します。
マスクが新品の場合は、ダイビング前に中性洗剤でシリコンの油膜を落とします。エントリーの前にも、市販の曇り止めをしておきましょう。
フィンが抜けた
ダイビング中、足に着けるフィンが脱げてしまった、というトラブルもあります。潮の流れが速いところでは、取りに行くのも困難な状況になります。
このようなことがないように、エントリー前にしっかりフィットしているか、ストラップが摩耗していないかなど点検しましょう。
脱げてしまった場合は片足でフィンキックを行い、取りに行きます。バランスが取りにくいですが、慌てずに対応しましょう。
残圧ゼロ
ダイビングに夢中になって残圧がゼロになってしまった場合、まずは、バディー(ダイビングを一緒に行う相手)に知らせ、エアを分けてもらうか、バディーが近くにいないときは、緊急スイミングアセントを行います。
緊急スイミングアセントは、最後の一呼吸を使って水面まで浮上するテクニックです。命に関わる大切なテクニックになるので、ダイビング初心者はしっかり覚えましょう。
ウェイトベルトが落下
ウェイトベルトのバックルが摩耗していたために、ちょっとした動きでベルトが外れてしまう場合もあります。
ベルトの付け忘れなら沈めないだけですが、水中では他のダイバーに当たる、サンゴ礁に傷を付けるなどのリスクもあります。ウェイトの調整も大切です。
耳抜きができない
まずはゆっくりと時間をかけて挑戦しましょう。それでも抜けない場合は、無理をしてダイビングを継続しないことです。鼓膜はデリケートですから、最悪の場合鼓膜が破れてしまうことも。
耳抜きは陸上で1回、エントリーの海面上で1回やっておくと、水中でも比較的楽に耳抜きができます。
ただ、睡眠不足、過労、風邪気味なども耳抜きに影響をもたらします。場所や季節によることもありますが、体調管理をしっかり行いましょう。
足がつった
水中で足がつってしまった場合は、バディーにサポートしてもらいます。バディーに足を持ってもらい筋肉を伸ばせればベストですが、一人のときでも、慌てずに少しずつ筋肉を伸ばしながら様子を見ましょう。
クラゲに刺された
海にはたくさんの危険が潜んでいます。クラゲも危険な生物の一つ。近づかない、触らないに超したことはありませんが、もし刺されてしまった場合は、消毒液や酢などで応急処置を行い、念のため病院にも行きましょう。
楽しむために、学んでおきたい
スキューバダイビングは、たくさんの装備が必要なため、慣れてくるとかえって不具合などを見落としがち。様々な経験をするのは悪いことではありませんが、少しの不注意、知識不足が生命の危機にも関わります。
安全で楽しいダイビングのためにも、事前のチェックはしっかりと行いましょう。